管理職になる女性とは

私の勤務先だけではないでしょうが、

女性管理職登用に躍起になっています。

 

私の会社の場合、

独身女性社員、育児サポート万全社員の

どちらかでないと無理なようです。

人事部長は、

それなりの給料を払ってるんだから

ある程度のことはお金で解決できるだろう

と言ってのけました。

 

百歩譲ってお金で解決できることは

それでいいけど、

子供の学校行事やPTAの役員などに

代役を立てたくないと

思っています。

 

組織の一員としては

犠牲を払うべきだったのでしょうか。

 

 

 

納得できない評価

私の会社の査定は5段階。

昇格させたい社員がいる時はいつも私が割りを食う。

そんな時でも下から2番目だった。

 

でも今回1番最低ランクの評価だった。

何をした…?

いや、何もしなかったっけ…?

身に覚えがない。

 

面談があったので上司に直接聞いた。

 

何をしたのか言ってみて、

と言われたので

私がこの半年やってきたこと、成果を話した。

もちろん目標管理項目は全て達成。

 

上司が言うには、

他の社員より休暇をよく取っていたから。

 

 

義父や親戚の葬儀、

子供のケガで学校からの急な呼び出し、

もちろん突発的な理由だけではなく

子供の参観と卒業式もあり

計画的に取っていたものもある。

 

休暇日数にすれば、8日。

多かったとしても、会社の規定内であることは

もちろん、休んだからと言って誰かに仕事を

頼んだわけではなく、

計画休暇の場合は事前に、

突発的な場合は翌日残業してでも

片付けてきた。

 

 

それなのに…。

恵まれた環境

実は私は恵まれているのかもしれない。

 

昇進できないストレスはあるものの、

末期ガンの父に寄り添うことを許してもらえ、

義父の容態急変時にもすぐに駆けつけることができた。

 

閑職に近い私を、新しいプロジェクトに呼んでくれた

前の上司。

私にどんなことを期待しているか

明確に示してくれた。

期待に応えたい、と素直に思えたので

今よりは子供に寂しい思いをさせたかもしれないけど、

ちゃんと両立できていた。

二人の父親の介護問題があったのはこの上司の頃。

周りには負担を強いることになったと思うけど、

後悔しないようにと私の思いを汲み取ってくれた。

本当に感謝している。

 

プロジェクトが終わり、上司が変わり、初めての面談。

女性の部下を持ったことがないから

どう扱っていいかわからない、と言われた。

男性社員と同じように、と答えたけど、

同じことできないでしょ?

と言われた。

 

 

返す言葉がなかった…

 

 

あれから2年、面談なんてロクにしたことないのに、

毎回平均以下の査定結果。

業務の効率化の為に既存のシステムを改良して、

処理スピードも、管理も明解にできるようにしても

やってることは事務だよね?

って言われた。

 

 

もういいや。

私はこの人の下で頑張れない。

母親の介護や子供の突然の発熱、

未だにいろんなことがあるけど、

5年後に辞める計画に沿って

ちゃんと有給休暇の消化をしている。

 

 

今回の昇進対象の後輩は、

私の目から見ても期待されていることが明らかだった。

羨ましかった。

私も、あの人の立場なら

同じように、それ以上に頑張れたかも…

そしたらこんなストレスなんて

感じずにいられたのにな…

 

 

だけど私は多少の気兼ねはするものの、

遠慮なく休暇を取っている。

今の上司のおかげで。

 

そう思うと、私は恵まれているのかもしれない。

頑張れ、私。

25年も勤めているけど、役職はない。

先に昇進していく後輩を見るのは辛い。

 

あの子なら当然、と素直に思えない自分。

私の何がダメなんだろう、

意味がないけど比べてしまう。

彼女達に比べて『劣っている』という

烙印を押されたみたいで

存在価値のない人間のように思えてしまう。

頑張っているつもりでも、足りなかった。

それが客観的な私なんだ。

また明日から頑張ろう。

…どうにか自分を納得させても

毎年同じように落ち込んで

同じように自分を励まして、

もう何年経っただろう。

 

上昇志向が強いとは思わない。

表に出るより縁の下の力持ちの方が

性に合ってる私は、

昇進しないことより

期待されないことが辛いのかもしれない。

辞めてもいいよ、と旦那に言われたけど

人知れず、こんなことが理由で

辞めるのは悔しいと思った。

 

それからは自分の生き方を

深く考えるようになった。

会社だけじゃない、それを実感したかった。

習い事をしてみたり、よく足を運んだ野球観戦に

また行くようになって、

素直に楽しいと思えることをやっている。

 

あと、退職後の生活設計を立てている。

実はあと5年で退職しようと思っている。

取らぬ狸の皮算用…、退職金に年金、

いくらもらえるか計算。

やってみたいこと、ライフイベント、

必要なお金を書き出して将来を想像してみる。

 

目の前の小さなことより

もっと先の、未来の自分と家族の姿を想像すると、

どんな状況に置かれても

なんとか5年は頑張ろう、と思える。

 

達観しているようだけど、

今は落ち込み期間中。

こうやって書くことで気持ちを整理しています。

 

 

子育て環境

私の職場はワーキングママが多かったので

育児サポート環境の違いについて、少しお話を。

 

a. 実家全面サポートありタイプ

保育園のお迎えも実家の母が行ってくれる。

残業し放題なので、男性社員並みに働けるし

子供の病気で休むことは皆無。

 

b. 背水の陣での実家にヘルプタイプ

子供の病気での有休、無理して2日くらいは休めても、感染症などでは1週間の登園停止なんてことも。

そんな場合の非常事態のみ実家に頭下げてお願い。

 

c. 誰も頼れないタイプ

子供の病気の時は夫婦で交互に有休取って対応するしかない。

当然ですが誰にも頼めないので。

 

大きく分けてこの3つ。

複合型もありますが。

 

男性社員から見るとどれもこれも

一括りにワーキングママ。

 

あの人はあんまり休まないけど、

この人よく休むよね。

あの人、定時ダッシュするけど、

この人は毎日遅くまで頑張ってるよねー。

 

それぞれの環境なんて配慮されない周りの評価。

頑張ってるのに…、そう思われてるんだ…。

置かれた環境で頑張っていこうとするけど、

やっぱり理解されないことが辛かった。

 

駄目押しに

『こんな時間に保育園?かわいそうに。』

と言われる。

 

なんで働いてるのか、わからなくなることは

数えられないほどあった。

 

 

 

この環境の違い、埋める方法あるのでしょうか?

個々の事情なんて考慮してたらキリがない。

でもここをないがしろにしていたら

1億総活躍社会なんて実現しないよー!

 

 

 

今までのこと。

1991年春、入社。

以来25年、同じ会社の同じ事業所で働いている。

 

縁あって社内恋愛で結婚。

程なくして妊娠。

結婚、または妊娠で辞めるのが

当たり前だった職場で、

初めて産休を取ることに。

 

今と違って育休中の手当が少なかったので

のんびり休んでられない、

と2ヶ月の産休のみで復帰。

時短制度もないけど、

勤怠管理もやや甘かったので、

保育園に搾乳した母乳を届けに

外出するのは許してもらえてた。

延長料金を含めた認可外保育所

毎月の保育料は10万超。

この頃、何をモチベーションに

働いていたんだろう?

 

2人目、妊娠。

事業の統廃合により、内部異動。

仕事に少し慣れたところで産休へ。

出産時にいろいろあったので、

今回は産休プラス1ヶ月の育休。

まだまだお金のない共働き世帯には、

子育て支援が足りなかったから

復帰せざるを得ない状況だったと思う。

 

 

 

3人目、妊娠。

漠然と結婚した時から子供は3人!

と思っていた。

今まで満足に育休を取れずにいたので、

最後はフルで取ってやるぞ、と

1年半の育休を取得。

子供達と一緒にいるのは楽しかった。

たくさん叱ったけど、泣いたけど、

でも本当に楽しかった。

 

仕事はすっかり忘れてる。

あれ?知らない人がいっぱいいるぞ。

1年半の間に人事異動が3回と新年度が2回。

上司も初めまして、浦島太郎状態です。

 

 

『お金がない』という理由で

結婚、出産という辞める時期を

逸した私は

知らず知らずに働き続けることを

選択していた。

良くも悪くも育児をしながら

働くママの先陣を切ったことで、

後輩たちもワーキングママに。

 

 

 

そう、『良くも悪くも』。